2017年4月2日日曜日

「脱会者は自殺に追い込め」①

 創価学会は、彼らにとって不都合な相手を、一方的に「仏敵」と決めつけ、組織的に人
権侵害そのものと言える嫌がらせを行ってきた。そうした嫌がらせ被害の中でも、信憑性
の高い証言が多いのは、創価学会が日蓮正宗から破門された直後の時期に行われた、脱会
して日蓮正宗に移った者に対する嫌がらせである。

 元公明党委員長・矢野絢也氏が、宗教学者・島田裕巳氏との共著『創価学会もうひとつ
のニッポン』で、その凄まじさを述べている。


>  脱講運動といいまして、学会を脱退して「講」、つまり大石寺へ行った人をもうい
> っぺん学会に取り戻す。学会の幹部や地域では名の売れている公明党の議員OBなど
> が、一生懸命脱講を働きかけました。お寺を監視していると、学会を辞めた人間がわ
> かるわけです。
> 「あいつお寺へ行きよった」となると、直ちにその人のところへ行く。これは、すさ
> まじかったですよ。僕なんかは、去っていったものは追ってもしようがないと思うわ
> けです。が、違うんですね、見せしめ、他の会員に対する見せしめとして、学会を裏
> 切ったらこんな目に遭うぞということを思い知らせる。


 この頃はまだ、創価学会の嫌がらせも、現在と違って手口が粗雑であり、明白に「学会
員による嫌がらせ」と断定できるものが多かった。また、現在と違ってインターネットも
なく、被害を受けた個人がそれを情報発信することが困難だった。

 現在の創価学会が、以前述べたような、被害者がありのままに被害の実態を述べても、
心を病んだ者の被害妄想と区別しにくいような陰湿なやり口をとるようになったのは、イ
ンターネットの普及により、誰もが自らの経験を広く社会に向けて発信できるようになっ
たことが、背景にあると考えられる。

 創価学会としても、被害者のナマの証言が説得力のある形でネット上に出回り、批判の
矛先を向けられることは避けたかったのであろう。

 ネット上で見られる創価学会による「集団ストーカー」被害の訴えの中には、非現実的、
被害妄想的なものも時としてある。これは私見だが、そうした書き込みの中には、実際に
心を病んだ者によるものもあるであろうが、創価学会側が「火消し」の意味で、病的・妄
想的な書き込みを、偽装工作として行っている例も少なくないのではないかと疑っている。

 創価学会による嫌がらせのすべてが、〝精神疾患による被害妄想〟に過ぎないと、世間
一般に印象づけることができれば誰が利益を受けるかを考えれば、あながち有り得ないこ
とではないと御理解いただけることと思う。

 さて、脱会者に対する嫌がらせの詳細についてであるが、古川利明著『シンジケートと
しての創価学会=公明党』に『週刊文春』が実施した調査結果転載されているので、孫引
きになるが、そこから引用する。


>  この脱会者に対する嫌がらせは、数限りなくあるが、特に顕著だったのは、一九九
> 一年十一月、宗門が創価学会を破門処分にしたことで、大量の脱会者が出て、日蓮正
> 宗の側に回ったため、池田が「脱会者は地獄に落とせ(『自殺に追い込め』だったと
> いう説もある)」と号令をかけたことで、執拗、陰湿ないやがらせを組織的に行った
> ケースである。
>  これは『週刊文春』九五年十二月十四日号が「創価学会脱会者3300人大調査」
> で詳しく報じているので、そこから引用するが、有効回答者の約七割が「創価学会関
> 係者と思われる人物から、何らかのいやがらせを受けたことがありますか」との質問
> に、「ある」と回答。
 (中略)
>  その内容を具体的にみると、次に様なものがある。
>  「玄関を開けないとトイレを貸せと言って上がり込み、帰らない。娘が学校から帰
> るのを待ち伏せしていて、一緒に入り込むこともあった。家のフェンスを学会男子部
> が乗り越え、カーテンの隙間から中を覗いていた。外で待っている車には婦人部員が
> いた」(面談強要、監視)
>  「脱会後一カ月してから自宅に無言電話。二週間後、今度は事務所にかかってきた。
> 放っておくと、一日三百本もかかってくるようになった」(無言電話)
>  「電話に雑音が入っているので電話局に言って調べてもらうと、家の外壁のボック
> スの中に盗聴器が仕掛けてあった。犯人は分からないが、当時は学会男子部によって
> 尾行されたり、二階の窓ガラスが石で投げられて壊されたりしましたので、学会関係
> 者の仕業と考えています」(盗聴、尾行、器物損壊)
>  「九三年十二月、私の車を尾行していた車の若い男と話すと、学会員であることを
> 認めた。警察に通報すると、相手もどこかへ電話をかけた。私が代わると、電話口に
> 出たのは学会の支部長だった。到着した警官は、『組織上部の指示で動いているよう
> ですから、止めるように注意しておきます』と言っていた」(尾行)
>  「脱会後、玄関前にとぐろをまいた人糞と思われる便が大量にあった」「尻を拭い
> たと思われる紙も捨ててあった」(汚物投棄)


 こうした嫌がらせのターゲットは、しばらく前までは創価学会員であった人たちで、実
行犯である学会員にとっても、元は仲間だったはずである。

 創価学会は元々、日蓮正宗の在家信者団体であり、「我々は七百年の歴史ある日蓮正宗
の信者であり、新興宗教とは違う」とか「日蓮正宗の総本山大石寺の大御本尊は、日蓮大
聖人が遺した唯一絶対の信仰対象」と主張していた。

 そうした経緯があるにも関わらず、創価学会や池田大作がそれまで言っていたことを忠
実に信じて、日蓮正宗の信者であり続けることを選んだ人々に対し、学会員は引用にある
ような、酷い嫌がらせを行ったのだ。

 また、嫌がらせ実行犯は、個人的な怨恨があったから嫌がらせをしたわけではない。池
田大作の指示に従えば、〝功徳〟があり、ご利益があると信じたから、嫌がらせをしたの
である。

 破門に際して創価学会に残った人々の少なからずが、池田大作を崇め奉り、学会にとっ
て都合が悪い相手に嫌がらせすることが〝功徳〟になると信じて、非常識きわまりない行
動を実際にとるような、頭がおかしい連中であったのだ。

 このような異常な集団を、カルトと呼ばずして他にどんな呼び方があるだろうか。そし
て、この異常なカルトが、現状では日本最大の新興宗教であり、公明党という政権与党ま
で擁している。暗澹とせざるを得ない現実である。



補足 創価学会破門についての私見

 破門の経緯については、日蓮正宗が公表している破門通告書に記されている。

 私の個人的意見を言わせてもらうと、日蓮正宗は、日蓮遺文もしくはそうだと称する偽
書に得手勝手な解釈を施して、その総本山大石寺の法主を、生き仏のように祭り上げてい
る変な宗教にしか見えないし、創価学会は、その日蓮正宗の教義を借用して、池田大作の
ような常軌を逸した俗物を、生き仏のように崇め奉っている狂ったカルトとしか思えない。

 だが、創価学会が破門に至った経緯については、日蓮正宗側に理があると考えている。

 破門通告書にあるように、創価学会は宗教法人となるに際して、日蓮正宗側と「『①折
伏した人は信徒として各寺院に所属させること、②当山の教義を守ること、③三宝(仏法
僧)を守ること』との三原則の遵守を確約した」にもかかわらず、約束を守らなかったし、
このような約束があったこと自体、一般の学会員には知らせないようにしていた。

 しかも、池田大作は、日蓮正宗の軒を借り、その宗教的権威を最大限利用する形で創価
学会の信者を増やして、日蓮正宗の信者の大半が創価学会員でもあるという状況を作りだ
し、一方で学会内に自らへの個人崇拝を徐々に定着させて、最終的に日蓮正宗という母屋
を乗っ取ろうと企てた。

 池田大作のようなロクでない俗物が、〝総本山大石寺の大御本尊〟と同等以上の絶対的
権威として存在することは、日蓮正宗側から見れば容認できないことであり、創価学会が
破門されたのは、当然の帰結だと思える。

 破門当時の大石寺法主・阿部日顕氏の宗教家としての資質が如何ほどのものかまでは、
私には判断できないが、創価学会破門については、客観的に見ても大英断だったと言える
のではないだろうか。