2018年4月8日日曜日

名誉学位・名誉市民等について

 池田大作が世界各国から、様々な名誉称号や賞を授与されてきたことをご存知の方は多
いであろう。特に創価学会員であれば、聖教新聞の一面に頻繁に登場する「池田先生が×
×を受賞」といった記事には見慣れているはずである。

 今年1月4日付の聖教新聞は、イタリア・トゥルテ市および韓国・天安市が、1月2日――
この日は池田の誕生日である――名誉市民称号を池田に贈り、これで彼が得た名誉市民称
号は800になったと伝えている。

 800というのは、あくまでも名誉市民についての数であり、そのほかの勲章や名誉学位、
賞などを合計すると、池田大作への顕彰は軽く千を超えるものと思われる。

 池田の名誉称号あさりの嚆矢は、昭和48年(1973年)10月に日蓮正宗総本山大石寺で開
催された「世界平和祭」において、アメリカ創価学会代表のジョージ・ウィリアムズ氏か
ら「市民証」なるものを贈られたことだったという(古川利明著『カルトとしての創価学
会=池田大作』による)。

 その後、池田は創価学会会長を辞し、名誉会長に退かざるを得なくなったことをきっか
けとして、SGI会長(SGIとは「創価学会インタナショナル」の略)という肩書を用
いるようになったが、世界各国から勲章や名誉称号を本格的に集めるようになったのも、
それとほぼ同時期のことだった(前掲書による)。

 日蓮正宗法主という宗教的権威に敗れて会長の地位を失ったことから、世俗の権威で箔
をつけて失地回復を図ろうとしたのであろう。

 池田が外国から獲得してきたご立派な肩書の数々は、世間的にはあまり評価はされてい
ないものの、創価学会員たちを幻惑し「池田先生は世界的な偉人」と思い込ませるために
は、それなりに効果があったようである。

 その他にも、世界各国の知識人・政治家等と数多くの会談をこなしてきたことも、池田
に箔をつけるために、大いに役立ってきた。

 こうした華麗な池田の経歴に対しては、だいぶ前から疑惑が持たれている。「金で名誉
を買っているのではないか?」というのである。


>  創価王国の絶対君主として、「私が仏法の指導者だ」という傲岸不遜な池田が外国
> 知名士に会うために日本の在外大公使には平身低頭し、対談相手の知名士を拝み倒さ
> んばかりなのだ。キッシンジャー元米国務長官、ライシャワー元米駐日大使、イギリ
> スの歴史学者A・トインビー、フランスの作家、文化相A・マルローと、まことに錚
> 々たる顔ぶれには違いない。キッシンジャーとの対談では、二千万円の謝礼を含め、
> 来日の旅費、滞在費すべてで四千万円以上と噂される。
>  売名のため、虚名を得るためには金に糸目をつけず、世界的〝名声〟に札束積んで
> 便乗する、なりふり構わずスリ寄る様は、単なる有名病では必ずしもない。相手を利
> 用して虚名を手に入れんものと、これはもう、一種の売春精神なのだ。そういえば池
> 田は、モスクワ大学、北京大学をはじめ外国七大学から名誉博士、名誉教授の称号を
> 受けているが、いずれも多額の寄付で得たものといわれている。
 (藤原弘達著『創価学会 池田大作をブッた斬る』より引用)


> 「大作氏は、あの外遊に百五十億円つぎ込んだと言われています。一月二十四日に日
> 本を発ち、アメリカ各地と南米五カ国を五十六日間かけて訪問する外遊でした。各国
> のトップに会うのが目的で、とくに目玉はクリントン大統領。そのために、あらゆる
> ルートに金をばらまき、万全の準備をしたはずなんです。が、アルゼンチン、パラグ
> アイ、チリなどでは大統領に面会し、勲章を貰ったり、表彰されたりしたのですが、
> ホワイト・ハウスは相手にしてくれなかった。で、大作氏は腹立ちまぎれに行く先々
> で、クリントンを笑い者にしたのです」
 (『週刊新潮』1993年7月15日号より引用)

 ※ この記事は、平成5年(1993年)のアメリカおよび南米諸国への外遊における、池
  田大作の言行を取り上げたもの。


 このような外部からの批判に対して、創価学会内では「週刊誌に書いてあることは全部
ウソ」とか、「池田先生があまりにも素晴らしい方なので、嫉妬した人が悪口を言ってい
る」などと、信者を洗脳しているらしい。それについて、以下のような証言もある。


> 北京大学やモスクワ大学など世界の権威ある大学から厳正な審査を経たうえで称号を
> 得ているのだから、やはり先生はすごい。外野がうるさいのは逆に池田先生に対して
> 嫉妬しているからだ、金で称号が買えるなら買ってみろ、と思う学会員は多い。
 (創価学会ルール研究所 著『創価学会あるある』より引用)


 私個人としては、創価学会のようなインチキ宗教や池田大作のようなペテン師よりも、
藤原弘達氏や『週刊新潮』の方がよほど信頼できると思う。

 特に藤原氏は、権力による不当な圧力に屈せず、創価学会による言論出版妨害を暴いた
気骨ある政治評論家であり、池田大作のごとき愚物などとは比較すること自体、無礼千万
であろう。

 とはいえ、批判の根拠が「噂」や匿名の「事情通」による証言だけでは、心もとないと
思われる方もいるかも知れない(創価学会を批判すると、どんな目に遭わされるかわから
ないからこそ、情報の出所をぼかしたり、匿名で告発したりせざるを得ないのである。こ
のことについても、創価学会の悪しき体質が原因なのだ)。

 池田大作に対して名誉学位を与えた側の責任者による、創価学会から金を貰った見返り
としてそうしたという証言は、当然のことながら、そう簡単には出てこなかった。このよ
うな証言が出てきたのは、ようやく平成17年(2005年)のことである。

 韓国のテレビ局がSGI(創価学会インタナショナル)について特番を放送し、その中
で池田に名誉教授の称号を贈った大学の学長が証言したのである。

 その内容について『週刊新潮』が特集で伝え、「この番組の圧巻は何といっても、池田
氏が海外の大学等から贈られる名誉教授の称号や学位が、実は、多額のお金(寄付)の見
返りであることを始めて暴露した点にある」と称賛している。

 この記事には、池田に名誉教授を贈った忠清大学のチョン・ジョンテク学長の証言と、
背景となった事情についての説明が含まれている。


> 「私は(創価大学)から名誉博士号を受けたし、わが校を助けてくれたんだ。図書資
> 金を5000(万ウォン=約500万円)出してくれて、発展基金に2億出して、また文化祭
> で3億ウォン出してくれて、だから……」
>  忠清大学から池田氏に名誉教授の称号が贈られたのは、韓国経済がどん底にあった
> 98年のことだそうだ。この学校にとって5億5000万ウォンという援助がいかに有り難
> かったか、想像に難くない。
 (『週刊新潮』2005年10月6日号より引用)


 この証言から、池田への名誉称号授与は資金提供への見返りというだけでなく、創価大
学からも相手側へ名誉学位を贈る取引でもあったことが分かる。

 こうした面を見ると、「金の力だけではない」と言えるのかもしれないが、それでも問
題のあるやり方であることに変わりはない。

 池田の称号獲得については、このように金絡み以外の問題点も少なからず存在している。
 例えば、冒頭で言及した韓国・天安市からの名誉市民称号の授与式において、市長の具
本榮氏は以下のように述べたという。


>  具市長は「池田先生ご夫妻は、正しい歴史認識に基づき、韓日友好に多大な貢献を
> されました。お二人をわが市の名誉市民としてお迎えでき、大変に光栄です」と力を
> 込めて語った。
 (『聖教新聞』平成30年〔2018年〕1月4日付より引用)


 日本と韓国との間には不幸な歴史があり、日本側に小さからぬ非があったことには私も
同意するが、それでも韓国が主張しているような「正しい歴史認識」には事実とは認め難
い点が多く、そのまま受け入れることはとてもできない。

 日韓の歴史問題は当ブログのテーマではないので、この件について掘り下げることは避
けるが、韓国側の偏った歴史認識に迎合することにより、池田が名誉称号を得たのだとす
れば、それは売国行為以外の何ものでもないことは指摘しておかねばならない。

 また、聖教新聞が掲載した池田への顕彰を報じる記事の中には、相当に事実を誇張した
ものもあるという。

 平成21年(2009年)2月4日付の聖教新聞一面に、キング牧師の誕生日(1月15日)を記
念して、アメリカ連邦下院議会が池田大作を顕彰したと掲載された。発議者はハンク・ジ
ョンソン議員で、同議員が「連邦下院が池田を『平和と正義の使者』と命名した」との証
書を読み上げたと記事は伝えた。

 「平和と正義の使者」より「闘争と不正の使者」の方が、池田には似つかわしいと思う
のは、私一人だけではないと思うのだが。
 さて、この件について、『週刊新潮』がそのまやかしを暴いている。


> 「これにはいろいろカラクリがあるんです」
>  と、学会と対立する宗門系の新聞『慧妙』関係者がこう明かす。
> 「まず、聖教新聞で紹介している証書の翻訳がおかしい。正確に訳すと、顕彰してい
> るのは議会ではなく議員個人。証書の署名も議員ひとりだし、授与式も、議事堂にあ
> る議員の個人オフィスで行われている」
>  実はそのジョンソン議員、
> 「アメリカSGIの熱心な会員。ネット上の百科事典にも明記され、かつてワシント
> ン・ポスト紙でも30年来の会員だと報じられた」(同)
>  というから、要は、学会員が〝うちのセンセイはエライ!〟と宣言したという手前
> 味噌的なものらしい。
 (『週刊新潮』2010年3月11日号より引用)


 池田大作が獲得してきた数々の名誉称号等の顕彰は、確かに金の力だけによるものでは
ないのだろう。

 しかし、創価学会が用いた金以外の手段は、売国的な韓国へのすり寄りや、ただの一議
員(しかもSGI会員)に池田を誉めさせ、されにそれを「米国連邦下院の総意」による
ものであるかの如く誇張するなど、いずれもロクでもないやり方ばかりである。

 インチキ宗教らしいといえばそれまでだが、池田大作の如きペテン師を不正な手段で権
威づけているという事実は、創価学会が邪悪なカルトであることを証明する根拠の一つで
もある。

 学会員は、聖教新聞の与太記事を真に受けて、池田を偉大な人物と信じているようだが、
外部の世間ではそんなインチキは通用しない。

 池田大作の称号が千を超えようとも万に届こうとも、奴はインチキ野郎であり、創価学
会は反社会集団であるという評価を変えることなどできないのだ。